手塚治虫文化賞 マンガ大賞に入江喜和さん「ゆりあ先生の赤い糸」
マンガ文化の発展、向上に大きな役割を果たした手塚治虫の業績を記念する第27回手塚治虫文化賞(朝日新聞社主催)の各賞が決まった。マンガ大賞は入江喜和(いりえきわ)さん(56)の「ゆりあ先生の赤い糸」(講談社)、新生賞は「断腸亭にちじょう」(小学館)のガンプさん(43)、短編賞はやまじえびねさん(57)の「女の子がいる場所は」(KADOKAWA)、特別賞は楳図かずおさん(86)が選ばれた。
贈呈式は6月8日に東京・築地の浜離宮朝日ホールで。マンガ大賞には正賞のブロンズ像と副賞200万円、新生賞、短編賞、特別賞にはそれぞれブロンズ像と副賞100万円を贈る。
贈呈式・記念イベントに200人招待
第27回の贈呈式と記念イベントに読者200人を無料招待します。記念イベントは、特別賞の楳図かずおさんと選考委員の矢部太郎さんが語り合います。応募はウェブサイト(http://t.asahi.com/27event
)から。5月12日締め切り。当選者にはメールでお知らせします。ご来場の際、記念の小冊子とピンバッジをプレゼントします。
社外選考委員のみなさん
秋本治(漫画家)
里中満智子(マンガ家)
高橋みなみ(タレント)
トミヤマユキコ(ライター・東北芸術工科大学芸術学部准教授)
南信長(マンガ解説者)
矢部太郎(芸人・漫画家)
※敬称略、50音順
選考経過
選考対象は昨年刊行・発表された作品。最も優れた作品に贈るマンガ大賞は、社外選考委員7人が持ち点15点(1作につき最高5点)で投票した1次選考の上位8作品と、書店員、マンガ関係者、一般からの推薦1位の作品を合わせ、4年ぶりに対面形式で開いた最終選考委員会で議論した。
1次選考と推薦でそれぞれ1位となった「SPY×FAMILY(スパイファミリー)」が「完成度が高い」(里中)と議論の中心になったが、最終的に「今の社会の問題全部盛り」(南)、「良い意味で情緒を乱される」(トミヤマ)などと「ゆりあ先生の赤い糸」が支持を集め、大賞に決まった。
斬新な表現の作者に贈る新生賞は、「表現の面での実験がある」(矢部)と評価された「断腸亭にちじょう」のガンプさんに。短編賞は「男女関係なく読んでほしい」(高橋)との声があがった「女の子がいる場所は」が選ばれた。朝日新聞社が選考する特別賞は、マンガ文化への貢献と、昨年27年ぶりに発表した新作を理由に楳図かずおさんに贈ることにした。
1次選考結果(4位まで)
①SPY×FAMILY(遠藤達哉、集英社)=10点(里中5、高橋5)※書店員、マンガ関係者、一般からの推薦も1位
①タコピーの原罪(タイザン5〈ファイブ〉、集英社)=10点(里中4、中条4、矢部2)
③女の子がいる場所は(やまじえびね、KADOKAWA)=8点(秋本5、中条2、矢部1)
④ゆりあ先生の赤い糸(入江喜和、講談社)=5点(南5)
④ひらやすみ(真造圭伍〈しんぞうけいご〉、小学館)=5点(矢部5)
④チェーザレ 破壊の創造者(惣領冬実〈そうりょうふゆみ〉、講談社)=5点(中条5)
④海が走るエンドロール(たらちねジョン、秋田書店)=5点(トミヤマ5)
④東京ヒゴロ(松本大洋、小学館)=5点(トミヤマ3、南2)
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