
勇気の物語
『ムーミン谷の彗星』、トーベ・ヤンソンが1946年に発表したムーミンの物語の第2弾であり、北欧を代表する最も愛されている物語の一つです。
ムーミンたちの故郷であるムーミン谷の存在そのものを脅かす彗星をめぐり、波乱に満ちた冒険が繰り広げられます。彗星の衝突まであと数日という状況の中、ムーミンたちは自らを救う方法を見つけることができるのでしょうか?

『ムーミン谷の彗星』は、トーベ・ヤンソンを、独特の個性と比類なきスタイルを持つ作家として確立しました。ムーミン谷の住人たちの多くが初めて登場するこの小説は、ムーミンの作品群を探求するための素晴らしい入門書です。第二次世界大戦中に書かれたこの作品には、時代を超えたテーマが数多く登場します。ムーミンたちは、困難な時代においても粘り強く、機知に富んだ生き方を示し、世界中の何世代にもわたる読者にインスピレーションを与えてきました。

ビデオ:イラストレーターのKarlotta Freier’s による、トーベ・ヤンソンの『ムーミン谷の彗星』からインスピレーションを受けた作品。
一緒にいれば、もっと勇敢になれる
ムーミン谷にはスーパーヒーローは存在しません。普段、小さな体で怯えている生き物たちの強さは、災害に直面し、破滅の危機に瀕した時に、悲惨な状況を冒険に変え、団結することで発揮されます。
『ムーミン谷の彗星』は、困難に一人で立ち向かう必要はないことを教えてくれます。
暗い時代において、ムーミンたちは、それぞれの違いを乗り越え、力を合わせて自分たちの長所を最大限に引き出します。
私たちは一緒にいれば、もっと勇敢になれるのです。
「彗星というのはね、ひとりぼっちの星で、正気を失ってるのさ。それで、燃えるしっぽを引きずりながら宇宙を転げ回ってるんだ。ほかの星はみんな、ちゃんとした軌道を回ってるけど、彗星というやつは、どこへでもあらわれるのさ。ここへもな」
―スナフキンの言葉「ムーミン谷の彗星」より

作品について
ある朝、ムーミントロールと小さな生き物のスニフは、燃えるような尾を持つ星についての噂を耳にします。
その意味がわからないままま、二人はもっと知りたいと思い、おさびし山の天文台へと大冒険に出発します。そこで彗星がムーミン谷に向かって真っ直ぐに進んでいることを知ります。

二人は迫り来る脅威に対してそれぞれ独自の考え方を持つ、機知に富んだ新しい仲間達に出逢います。彗星を前に小さな生き物たちは一体どんな力を発揮するのでしょうか?

キャラクターたちに会おう

ムーミントロール
ムーミントロールは勇敢にみなを安全なムーミン谷へと導きます。
彼はスナフキンやスノークきょうだいなど、すぐに新しい友達を作ります。彼らは皆、迫り来る彗星の脅威に対してそれぞれ異なる反応を示します。

スニフ
とても怖がりで、よく不満もこぼしますが、きらきら光るものに目がありません。秘密の洞窟と子ねこを見つけたことで少し大人になった気分になり、ムーミントロールと一緒に天文台へ向かうことになります。

ムーミンママ
あまり物事に動じることがなく、みんなの心をそっと支える家族の中心的存在。冒険に出たムーミントロールがムーミン谷へ戻ろうとする理由は、「ママならきっとどうにかしてくれる」と信じているからです。

ムーミンパパ
穏やかな性格で、自然や宇宙に強い関心を持っています。りんご酒を片手に哲学的な話を楽しむのが好きで、ムーミントロールとスニフを天文台へ向かわせることを思いついたのもムーミンパパです。

じゃこうねずみ
物事を悲観的に考える哲学者。サンドイッチを投げながら宇宙の話をムーミンたちに教え、迫りくる滅びについて語ってムーミントロールとスニフを怖がらせます。

スナフキン
自由気ままな旅人で、できるだけ物を持たずに生きたいと考えています。大切なものは、持つのではなく心の中にしまっておくほうが好き。ハーモニカを奏でて、みんなの気持ちを明るくしてくれます。

スノークのおじょうさん
想像力豊かで夢見がちな性格。冒険中、独創的で機転の利いたアイデアによって、鮮やかに状況を打開します。

スノーク
スノークのおじょうさんのお兄さん。きちんとした会議を開いたり、物事を計画したりするのが大好きで、ノートは罫線入りか方眼がいいと思っています。
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時代を超えて受け継がれる物語
物語についてもっと知る
トーベ・ヤンソンが『ムーミン谷の彗星』を 3回も改訂し、物語の展開や挿絵を変えていたことを知っていますか。
1968年にスウェーデン語で出版された完全版は日本語で読むことができます。
ぜひこの本を手に取って、物語についてもっと詳しく知りましょう!

